人気ブログランキング | 話題のタグを見る

MTs

MTをみて何の略だと想像しますか?
色々あると思いますが、Manual TherapyとMovement Trainingが両方共同じMTだなぁ、と最近思ったのがきっかけで今回の投稿に至りました。

良く聞くのは、
「俺はストレングス系だから、Manual Therapyにはあまり興味がないです。」
「自分は治療家だから、動きの事はちょっと。。。」

自分が今ロルフィングの際に人を診て行くプロセスは、基本的に評価のプロセスで知られるHOPSと同じ問診、視診、触診の流れです。問診で相手に話を聞いてどういう状態なのかを把握し、視診で姿勢や動作をみて、ある程度身体がどういう状態にあるかが分かるでしょう。その後、実際に身体に触れる事でさらに詳細が分かってきます。もう一歩先にいって、触りながら動かしたり、動かしてもらったりする事で、また違った情報が得られます。評価の場合はどの組織に問題があるかをAROMとPROMで識別して行く訳ですが、ロルフィングではPROMで筋膜の滑りを、AROMではその人の身体の使い方を自分は診ています。ここまでは、実際のMTsに入る前の段階ですが、ここまでの評価でいかに的確に問題点を絞り込む事ができるかが、その後のMTsの効果がでるかどうかを決定付けると言っても良いと思います。動きを診る為には、見るだけではなく、触る事もとても大事だと知って欲しいです。

そして、アプローチの際にも両方からのアプローチを行う事で、相乗効果を得る事ができます。Manual Therapy的なアプローチで身体が正しい位置、動きができる環境を創り出し、その感覚を覚えてもらう為にコーディネーションレベルでのMovement Trainingをしていきます。すると、Manual Therapyだけでは元に戻ってしまった人も自分の感覚で新しいものを維持できるし、Movement Trainingだけでは正しい動きがしたくても出来なかった人が、出来る状態を創り出してもらえば、できるようになるのです。

何?現場で両方やるのは無理?

そういう環境の人の為に日々頭をこねくり回して自分の身体で人体実験している自分なのです。
でも、Therapistの人も、Trainerの人も、両方併せてやってみると面白そうじゃないですか???

by hiroisu | 2011-06-19 13:47 | Athletic Training

<< RADWIMPS Lines & Planes >>