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Subscapularis?

この前も書きましたが、最近マッサージする事が多いです。
野球なので、やはり一番多いのが肩。
肩と一言で言っても、結構筋肉が多い訳です。

Sorenessというのは、筋肉痛というか、使った次の日にある痛みです。
Pain(怪我などから来る痛み)では無くSorenessが多いのが、
やはり後部ローテーターカフ、
棘下筋(Infraspinatus)、小円筋(Teres Minor)辺りです。
そんな訳で、三角筋(Deltoid)から、肩甲帯にかけて軽くほぐして、
疲労物質を取り除き、温度を上げるウォームアップ感覚でやるマッサージが
この部分は多いです。
これは別に誰にそうしろと言われている訳ではなく、
僕がそういうのが必要だと思うから、勝手にやってるだけです。
今、結構勝手に色々やってても何も言われないので、
色々選手使って試させてもらってます(笑)。

さて、その他に良く見るのが、
小胸筋(Pec Minor)タイトネスと、
肩甲下筋(Subscapularis)の圧痛点(Tender Point)。
小胸筋の方は、Secondary Impingementの原因にもなる得る事から、
僕は結構昔から注目していた筋肉です。
Trigger Point Technique使ってあげると、面白いぐらいほぐれるので、
結構お気に入りだったりします。

さて、それとは別に、Subscapularisの方は、
最近まであまり気にした事ありませんでした。
この筋肉は、ローテーターカフで唯一の内旋筋。
と、いう事で仲間外れにされやすいんですね。
というか、僕の中ではこの筋肉は仲間外れにされていました。

でも、考えてみたら、この筋肉は、
投げる時の内旋運動にも少し関与してるだろうし、
上腕骨を安定させる、ローテーターカフの仕事の時にも働いているんでしょう。
その割には、肩甲骨(Scapula)の裏に隠れていて、
なかなか見つけてくれる人がいません。
でも、この筋肉、触って見ると硬くて、痛がる選手が結構多いんですね。
最近良くマッサージする3人は、
3人共Trigger Pointみたいな、筋肉の硬い感触がありました。

さて、この筋肉、どうやって触るかというと、
その場所から分かるように、肩甲骨の下にいれる感じで触るんですね。

仰向けで腕を外転させて頭の横に置いて、リラックスさせてやります。
120°以上肩を外転させたら、いやでも肩甲骨も外転してきますよね。
その状態で、肩甲骨の外側、前方部をマッサージしていきます。
僕は、手の平使ってサーチして、ここだなーと思ったら親指で押すルーティーンが多いかな。
結構痛い人が多いから、すぐ分かると思います。

うつ伏せの時は、片方の手で、肩甲骨を斜め下に押してやります。
これは、選手が完全にリラックスしてないとできません。
それから、上と同じように、肩甲骨の前側をマッサージします。
この時は、ちょっと肩甲骨も動かしてあげて、リラックスさせてあげると良いと思います。
どっちも効果的ですよ。

最近、筋肉を他の筋肉、解剖学と対応させて考え、
タイトになるか、ウィークになるか考える癖ができつつありますが、
肩甲下筋も構造的に、弱くなるというよりは、
タイトになりやすい筋肉だと僕は思います。
という事で、ほぐす必要あり、かもね。
チャンスがあったら、試して見てくださいな。

by hiroisu | 2005-05-26 19:48 | Athletic Training

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