Gluteus Maximus

久しぶりに、ちょっとマニアックな投稿です。
カテゴリー的にはRolfingでも良いのですが、
あえてAthletic Trainingで。

最近、自分が今まであまり考えなかった筋肉が、
思っている以上に重要な働きをしている気がしてきました。
それは、大殿筋。
PESのエクササイズでは非常に重要視していた筋肉ですが、
今回の投稿のような考え方は最近までしていませんでした。
a0021482_22531576.jpg

大殿筋は、腸骨、仙骨、尾骨にはじまり、
殿筋粗面、そして腸脛靭帯に付着しています。

大殿筋が主要の股関節伸展筋だというのは、
皆さんご存知だと思います。
ハムストリングの問題がある時に、
大殿筋が働いていないと、
同じ股関節の伸筋であるハムストリングが
Synergistic Dominance(共同筋支配?)になり、
問題が生じるというのは、PESでは基本的な考えです。

つまり、大殿筋は弱くなりやすい筋肉だという事ですね。
股関節のパワーを生み出すともいえる大殿筋なのに、
きちんと働いていない人が多い。
膝の屈曲位で股関節の伸展をする際、
股関節中位では問題なくても、
内旋位、外旋位で伸展してもらうと、
脚が持ち上がらないという人は結構多いです。

弱い筋肉とは、どういう状態かというと、
基本的に伸び過ぎているか、短すぎる状態です。
しかし、今までの印象から、
伸びて弱くなっている筋肉より、
短縮している為に、キチンと筋紡錘からのフィードバックが無く、
弱っている筋の方が圧倒的に多い気がします。

大殿筋の機能ですが、
実は股関節の伸展以外に、外旋もします。
特に仙骨下部、尾骨の大殿筋線維は、
股関節にほぼ水平になってくるので、
とてもパワフルな外旋筋になってくると思います。
つまり、短縮した大殿筋は、
仰臥位では股関節を外旋位にし、
起立時には骨盤を後傾させるのです。

今までは、股関節が外旋しているのは、
外旋筋群の問題だと思っていました。
実際、膝の伸展位でみていると、そういう印象だったんです。
しかし、膝を正しい位置にしてから股関節と膝を屈曲させ、
動きのスムーズさを確認すると、
大殿筋が引っ掛かる事が凄く多いのです。
そういった人達に大殿筋のワークしてあげると、
まず膝を前に出すのが非常に楽になります。
そして、立った時にもかなり変化があります。
大殿筋が刺激される事で、
股関節の伸展にも良い影響があるでしょう。
股関節深部の外旋群と大殿筋を比べたら、
どちらの方がよりパワフルで姿勢に与える影響が大きいか、
考えれば当然の事ですよね。

アプローチとしては、腸骨、仙骨、尾骨の付着部から、
線維にそって骨から引きはがすような感じでのワークと、
殿筋粗面と腸脛靭帯の部分を分化してあげる感じです。
短縮している時は、バンド状になって、
硬い感じになっています。
ワークしてあげると、お尻がフワッと緩む感じが出るのと共に、
仙骨、骨盤の位置も安定する事が多いです。

下腿では一番パワフルで、
機能と付着部を考えても、かなり主要な筋肉。
もうちょっと注目を浴びても良いかも知れませんね。
[PR]

by hiroisu | 2010-09-18 23:24 | Athletic Training

<< Bones Island League >>