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Pattern

吉岡紀夫著の「Fa(scia) Ther(apy)/筋膜療法」を読んでいました。
前々から本屋で見かける度に中身をチラチラと見ていたんですが、
今回全体を通して読まさせてもらいました。
ロルフィングと通じる所も多くて、中々面白かったです。

さて、彼は一つの身体の傾向、パターンを提唱しています。
右肩が前に出て、胸郭が左回旋、左の腰椎がつまり、
くびれが無くなるというもの。

PRI(Postural Restoration Institute)も、
身体のアンバランスというものに着目し、
肝臓と心臓の位置関係から、歪みの傾向があると言っています。
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PRRT(Primary Reflex Release Technique)でも、
Nociceptive Examの際にチェックする場所で、
圧痛があるパターンがあると言っています。

オステオパシーでも、Zinkによる、
Common Compensatory Fascial Patternなるものがあります。
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骨盤は、右の寛骨の方が前方回旋しやすいというのは、
PT、ATCにも比較的良く知られている事で、
リサーチでも統計が取られています。

ただ、日常的に色々な人の歩き方、姿勢を見て、
それを変化させる仕事をしていると、
人の身体のパターンって、そんなに単純じゃないよなぁ、、、
と思います。
ただ、そういった傾向を知る事と、
左右差があるという事を知っておくのは、良い事だと思います。
闇雲に同じストレッチ、同じエクササイズを、
左右同じようにやっていても身体は変化しないですもん。

一つヒントとして、
身体感覚を直線的感覚では無く、
回旋的感覚で意識していくと、
ちょっと面白いのかも、
という気が最近しています。

自然界は、スパイラルがお好きなようです。

by hiroisu | 2010-03-16 11:57 | Diary

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